
デリケートな時期ならではの症状
不眠
体の中は、常に“ON”モード
妊娠初期にとても眠くなる人もいる一方、すっきりと熟睡できない人もいるようです。寝つきが悪くなった、夜中に何度も起きてしまうなどの症状はつらいもの。
とくに、昼間体を休められない働く妊婦さんにとって、睡眠不足は切実な問題ですね。
妊娠と不眠の関係をはっきりと説明するのは難しいですが、ホルモンバランスの変化によるものではないかと考えられます。妊娠してトイレが近くなることも、眠りが浅くなる理由の一つかもしれません。
また、体の中は、ベビーの育つ環境づくりのために妊娠初期からどんどん変化しています。つわりと同じ時期に不眠症状がみられるケースもよくみられます。からだも心も不安定になりやすい時期なのですから、眠れなくなっても不思議ではありません。
どうしたら改善するの?
いずれ改善する症状ですので、まずは「今、眠れない」ことを気にしすぎないように。
あせらず、ゆったりと過ごしましょう。足湯をする、リラックスできる音楽を聴くなど簡単なことから試してみては。
つわりで寝つけない、という場合には、ハーブティーやドライフルーツやグミなど、口にできそうなものを。歯みがきをして気分を変え、横になるのもいいかもしれません。
頭の中を“OFF”モードにし、リラックスできればベストですが、なかなか思うようにはいかないもの。時には一日くらい休暇とって、ゆっくり過ごす日を設定してみると、気分が変わるかもしれません。
ちなみに、この頃のベビーは母親の生活とは関係なく過ごしているので、睡眠不足がベビーの発育に影響することはありません。
つわりが強い時期は気持ちが不安定になり、不眠もつらく感じられがち。症状が重いときには、自己判断での睡眠薬などの服用は避け、必ず医師に相談しましょう。
【取材・監修】
村上麻里先生 水口病院 副院長 産婦人科専門医
新潟大学医学部卒業、大学付属病院、関連病院勤務を経て現職。小3、小4、小6の3姉妹の母。「子宮頸がん予防の会」世話人。「母乳育児支援ネットワーク」理事。
「妊娠・出産は女性の生き方や考え方を大きく変化させる、すばらしい機会です。妊婦さんが主体として自然に産んで、自然に母乳で育てられるような支援をめざしています。昨秋からはじめた大人の初心者バレエ、ストレッチだけで体中が痛くなります。筋肉に対する意識が変わってきたかも。がんばって続けます。」