
初期に起こりやすい生理現象
頻尿(ひん尿)
夜中に何度も目が覚めて…。
30分おきにトイレに行きたくなる、夜中に何度もトイレに起きる…。個人差はありますが、排尿回数が増えることは、初期に起こりがちな症状のひとつです。
これは、妊娠した子宮が少しずつ大きくなるために、子宮のすぐ前方向にある膀胱を圧迫することが原因です。トイレに行っても少ししか出ない、それでも何回も行きたくなっても、体の変化に伴う生理現象ですので、心配はいりません。
子宮がもっと大きくなり、お腹のほうに上がってくる中期には、頻尿は治まることがほとんどです。後期に入り出産が近づくと、今度は下がってきたベビーの頭に膀胱を圧迫されるようになります。そのため、また、排尿回数が多くなってきます。
夜中に何度も目が覚めるのはつらく感じることでしょうが、中期から後期にかけては、産後の授乳タイムに合わせて短時間で目が覚めたりと、睡眠のリズムも変わってきます。夜中に何回か睡眠を中断されても、短い時間で深く眠れるように睡眠の質も変わってきますので、寝不足は心配しないで大丈夫です。
オフィスではどう対処すればいい?
はたらく妊婦さんにとっては、頻尿は切実な問題ですね。まずは上司に妊娠を報告し、体調が安定していないことを理解していただきましょう。頻繁に席を立つことが憚られたとしても、我慢は禁物。我慢しては膀胱炎にもなりやすいのです。
また、水分摂取も控えるのではなく、こまめに少量を口に含むようにしましょう。
【取材・監修】
村上麻里先生 水口病院 副院長 産婦人科専門医
新潟大学医学部卒業、大学付属病院、関連病院勤務を経て現職。小3、小4、小6の3姉妹の母。「子宮頸がん予防の会」世話人。「母乳育児支援ネットワーク」理事。
「妊娠・出産は女性の生き方や考え方を大きく変化させる、すばらしい機会です。妊婦さんが主体として自然に産んで、自然に母乳で育てられるような支援をめざしています。昨秋からはじめた大人の初心者バレエ、ストレッチだけで体中が痛くなります。筋肉に対する意識が変わってきたかも。がんばって続けます。」