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妊娠初期症状

【妊娠初期症状】味覚の変化・よだれ・げっぷ:医師監修

この記事を監修したのは

諸隈誠一先生

医師、医学博士/九州大学大学院医学研究院 保健学部門 教授/日本赤ちゃん学会理事

1996年九州大学医学部医学科卒業。2006年4月より九州大学病院助教、2010年6月より同大学病院産科婦人科特任准教授、2011年1月より同大学環境発達医学研究センター特任准教授、2018年4月同大学大学院医学研究院保健学部門教授。

 

妊娠初期の、お口の中の不快感

代表的な妊娠初期症状といえば、つわりの吐気。その他にも、この時期は口内に違和感を感じることが多いようです。口が常に不味かったり、妊娠前とは味覚が変化しているように感じる人もいます。げっぷ(おくび)が頻繁に出る、唾液(よだれ)の量が増える、という人も。

 

口内の不快感、味覚の変化、げっぷや唾液の過多などの症状について、はっきりとした原因は解明されていません。つわりの症状が落ち着くころに治まることが多いようです。

 

普通、唾液は起きている間は、ものを食べていない時間でも口の中に少しずつ分泌され、気づかないうちに飲み込んでいます。つわりの時期には、唾液を飲み込みにくくなることがあり、そのため口からあふれるようになります。一日中唾液を拭き取ったり、口から吐き出していないとダメになり、タオルやティッシュペーパーが手放せないという状態になります。「よだれつわり」と呼ぶ人もいます。

 

数ヶ月で収まることが多いですが、まれに出産近くまで長く続いてしまう場合もあります。

 

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スッキリ、改善法は?

口の中がスッキリしない場合は、さっぱりしたキャンディを口にすることで、少し落ち着くかもしれません。糖分のない炭酸水や、レモンを少し絞った水など、飲みやすい飲料で少しずつ口内を湿らせておくのも効果的ではないでしょうか。

 

唾液が飲み込めない場合は、タオルやティッシュペーパーで拭き取れる環境であればそのようにしたいところですが、オフィスなど人目がある場所では、なかなか難しいですね。ガーゼを当てたマスクをするなどで対処をしてみてはいかがでしょう。キャンディや氷を口に含むのも効果的なようです。

 

症状が重く水分も飲めないような場合は、脱水症状が心配されます。つわりの辛さは本人にしかわかりません。「このくらいで…」と遠慮せず、かかりつけの医師に相談しましょう。

 

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