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赤ちゃんの絵本

【ママのための絵本】『ちびゴリラのちびちび』

この記事を監修したのは

赤木かん子先生

児童文学評論家

1984年に、子どものころに読んでタイトルや作者名を忘れてしまった本を探し出す「本の探偵」として本の世界にデビュー。以来、子どもの本や文化の紹介、ミステリーの紹介・書評などで活躍している

あらすじ…

主人公はゴリラの子ども、ちびちび。ちびちびはお父さんやお母さんはもちろん、ジャングル中のみんなから愛されていました。しかしある日、ちびちびに異変が起こります。そのとき、ジャングルのみんなは…。

 

愛とは、なに?

子どものために創られた絵本というのは、ときには育児本として親にもたいへん役に立ちます。
そういう本は具体的にわかりやすいことばで語られるので、こういうときにはこうすればいいんだな、ということがストレートにわかるからです。しかも絵本は5分で読めるし。

『ちびゴリラのちびちび』は8ヶ月くらいの赤ちゃんからよろこぶ一冊ですが、ジャングルで小さいゴリラの子が生まれ、“お母さん”も“お父さん”も“おじいちゃんもおばあちゃん”も“ジャングルのほかの動物たち”も、みんなみんなちびちびが好きでした…というだけのお話。でも、珠玉の1行があるのです。

それは、“ちびちびが生まれたその日から”みんなちびちびが好きでした…という1行で、この偉大な1行は、ちびちびは顔立ちが良いから、とか、性格が良いから、とか成績が良いから、ではなく、生まれたその瞬間から、まるごとまわりの大人に受け入れられ、愛されているのだ、ということを表しているのです。

成績が良くて自慢できる子どもだったら愛してあげるわ、というのは愛情ではなくて取引ですからね。そうして子どもたちは敏感にそれを悟り、自分たちを愛してくれるこの絵本が大好き!なのです。

 

『ちびゴリラのちびちび』

ルース・ボーンスタイン作/いわたみみ訳/ほるぷ出版

 

 

 
  ayako
タグ:産後 , 絵本

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