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産院の選びかた・出産の種類

【12】「無痛分娩」の安全性は?

「無痛分娩」の安全性は?



「無痛分娩」は、本当に痛みの少ない理想的な出産スタイルなのでしょうか。

まず念頭におきたいのは、「無痛分娩」は人為的な出産であるということ。
「無痛分娩」を行っている施設の多くでは、人手の多い昼の時間帯などに合わせて陣痛を誘発するなど、薬剤を使って子宮収縮を起こすなど計画分娩をする施設がほとんどです。
24時間産科麻酔医が常勤してくださる病院でだけ、自然陣痛発来に合わせて麻酔を投与できます。

「硬膜外麻酔」での副作用は前頁でお話したとおりです。
また「スムーズな出産」を謳っていても、実際は陣痛促進剤で人工的に発生させた陣痛の感覚が、麻酔薬を投与した際に鈍るために、通常の出産よりも進みにくいケースが多いようです。分娩所要時間は自然分娩よりも長くなると報告されています。

陣痛が薬剤による子宮収縮の場合、間歇期(かんけつき※1)に痛みが和らがなかったり、痛みを強く感じます。陣痛促進剤で痛みを本来の自然陣痛より強く感じているところに麻酔を投与するという構造でもあります。促進剤の投与や吸引・鉗子(かんし)の使用率も高くなり、結果、会陰切開(※2)も深めに入れる例が多く見られます。

海外では一般的ですが、麻酔医が24時間常勤している施設が多いことや、文化の違いがあるようです。英国も米国も自宅出産が4,5%以上ですから自然分娩も日本以上に多い現状もあります。
日本以外の先進国は他民族国家で、陣痛中に母国語が通じない不安を薬でやわらげたい土壌であることも無痛分娩が望まれる背景のひとつでしょう。
医療保険もないアメリカは普段から薬局で買える薬を服用する頻度が高いですし、フランスには製薬会社がとても多く、人々は自分の体質に合った薬を知っていて、“この麻酔薬を”と自分でオーダーするそうです。

「陰部神経ブロック法」は、効用範囲も狭く副作用が少ないといわれています。しかし子宮口が全開になるまでは、自然なお産と同様に陣痛を経験するのです。

※1 陣痛の波の合間にある、90秒程度の陣痛を感じない時間。
※2 ベビーの頭が見えてきた段階(発露)で、会陰(膣の出口と肛門の間)を切る医療行為。ほとんどの医療施設で行われている。


「無痛分娩」が普及しはじめたのも近年のこと。ベビーの成長に伴う長期的な影響は、データがとれていないのが事実です。

「これだけ医療が発達しているのに、出産の痛みだけが残されているなんてナンセンス」という考え方もあるようです。確かに、体験談の影響で出産への恐怖心が強すぎたり、心臓疾患、妊娠中毒症などのリスクを抱えた人が、「無痛分娩」という選択肢があることで出産に前向きになれるとしたら、それは喜ばしいこと。

もし、どのように産みたいか迷ったときには、目線を少し変えて“おなかのベビーは、どんなふうに生まれてきたいのかな?”と考えてみては。

出産は、ベビーと、初めて対面できる瞬間です。そんな素晴らしい場面を、さらに自分らしくポジティブな体験にするには、医師任せではなく、自分自身であらゆる出産方法のメリット・デメリットをリサーチし、納得できる方法を選ぶことが大切だと考えます。
公開日:2014年03月21日

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