妊娠中の食事

妊娠中は生ものは食べないほうがいいって本当?

 

Q:妊娠中は生ものは食べないほうがいいって本当?

生ハムや生ガキが好きですが、妊娠中は火の通っていない生ものは食べないほうがいいと聞いて大ショック。
絶対食べてはいけないの?

 

A:リスクや予防法を知っておくことが大切。

調理加工食品のうち、冷蔵またはチルド温度で長期間保存され、加熱しないまま食べるものについて、厚生労働省では妊婦の積極的な摂取を推奨していません
たとえば、生ハム・肉や魚のパテ(すりつぶして調味した生肉や生魚)・スモークサーモン・非加熱のナチュラルチーズ等がこれにあたります。これらの食品はリステリア菌による食中毒の主な原因食品とされています。妊娠中は普段より感染しやすくなっており、もし感染すると赤ちゃんに影響が出ることもあることが上記サイトに書かれています。

リステリア菌は塩分に強く、低温でも増殖するため、冷蔵庫に入れてあるからといって安心できません。ただし、他の食中毒菌と同じように、上記の食品でも十分に加熱することで、食中毒を予防することができます。

 

 

食品は、鮮度の良いものを新鮮なうちに。

お刺身やお寿司など、魚介類に火を通さずに食べる文化が日本にはありますね。これらを食べてお腹をこわすと大変だからという理由から、妊婦さんは生ものを禁止としている国もあります。しかし、これらの食品は日本の食文化の一部ですし、妊婦だからといって特別に神経質になる必要はありません。
ただ、クロマグロ(本マグロ)やキンメダイなど水銀が気になる魚は、毎日食べるのではなく、週に1回程度にするようにしましょう(水銀の記事参照)。

大事なのは、新鮮で安全な食品を適切に扱い、新鮮なうちに食べ切ることです。加熱された食品でも、扱い方によっては必ずしも安全とはいえません。
食品を買う際は鮮度に気をつけて下さい。購入後は保管方法や期間を守り、清潔な手や器具を用いて適切に調理しましょう。十分に加熱すればさらに安心ですね。目安は、中心部分の温度を75度以上にして1分以上です。 そして、出来上がった料理は早めに食べるようにしましょう。

注意が必要な食材には気をつけ、その他はあまり気にしすぎずに、新鮮なものをおいしくいただきたいものですね。

 

妊娠中に食べてOK・NGのウソほんと

 

Profile 【監修】諸隈誠一先生

日本赤ちゃん学会理事/医学博士/九州大学大学院医学研究院 保健学部門 教授
1996年九州大学医学部医学科卒業。2006年4月より九州大学病院助教、2010年6月より同大学病院産科婦人科特任准教授、2011年1月より同大学環境発達医学研究センター特任准教授、2018年4月、同大学大学院医学研究院保健学部門教授に就任し、現在に至る。

 

Profile 【監修】一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)

全国約1000名の管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やヘルスケア事業に取り組む企業や法人の事業サポートやコンサルティング、管理栄養士の人材育成を行っている。

 

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