この記事を監修したのは

小西行郎先生
小児科医・「日本赤ちゃん学会」前理事長
同志社大学赤ちゃん学研究センター センター長・教授/兵庫県立リハビリテーション中央病院 子どもの睡眠と発達医療センター 神経小児科などを歴任。2001年「日本赤ちゃん学会」創設。主な著書に『赤ちゃんのしぐさBOOK』、『赤ちゃんと脳科学』など。

小西薫先生
小児科医・「すくすくクリニックこにし」院長
福井総合病院小児科、福井医科大学小児臨床教授、さいたま市総合医療センターひまわり学園所長などを経て2010年に「すくすくクリニックこにし」を開院。3男1女の母。
胎動の時期や感じかたはいろいろ
おなかの赤ちゃんは6~8週頃から動いていますが、ママが感じる胎動は、だいたい20週頃。はじめて感じるのはいつか、どんな感じがするか、は人それぞれです。おとなしい胎児もいれば、暴れん坊の胎児もいるし、感じやすいママもいれば、少しぐらいのことでは動じないママもいます。
おなかの中でビックリ反射をしたものかも
生まれたばかりの赤ちゃんが見せる反射運動に「モロー反射(驚愕反射)」があります。大きな音がすると、驚いたように、両手をあげて“ビクッ”とします。この反射は7~8週目頃のおなかの赤ちゃんにも見られ、最初に感じる胎動はこの動きかもしれません。
胎児の動きを発生順に追ってみると、モロー反射、しゃっくり、首を後ろに曲げる、首を回す、手で顔を触る、胸を膨らませて呼吸するような運動、顎を開く、首を前に曲げる、あくび、吸う、飲み込む、排泄など、他にもたくさんあります。体全体の運動から、体の部分の運動へと変化するようです。
ママがはじめて胎動を感じたとき、赤ちゃんはどんな動きをしたのでしょう。見てみたくなりますね。