この記事を監修したのは

小西行郎先生
小児科医・「日本赤ちゃん学会」前理事長
同志社大学赤ちゃん学研究センター センター長・教授/兵庫県立リハビリテーション中央病院 子どもの睡眠と発達医療センター 神経小児科などを歴任。2001年「日本赤ちゃん学会」創設。主な著書に『赤ちゃんのしぐさBOOK』、『赤ちゃんと脳科学』など。

小西薫先生
小児科医・「すくすくクリニックこにし」院長
福井総合病院小児科、福井医科大学小児臨床教授、さいたま市総合医療センターひまわり学園所長などを経て2010年に「すくすくクリニックこにし」を開院。3男1女の母。
細胞はリズムをもっている
私たちの体には、24時間周期でくり返される「サーカディアンリズム」があります。リズムがうまく機能しないと、不眠症になったり、いろいろな体調不良をおこします。
一つひとつの細胞にはリズムがあり、その細胞が集まって、心臓になったり腎臓になったり、たくさんの臓器をつくりあげていきます。それを統合し、生体リズムを調整するのは、脳の中枢にある“視交叉上核(しこうさじょうかく)”といわれる場所です。
ヒトへの道のりを進んでいる赤ちゃんは、命が発生したときから細胞レベルのリズムをもち、臓器や脳の中枢をつくり、視交叉上核が機能調整していく中で、不完全ながら「サーカディアンリズム」をもちはじめているのです。