この記事を監修したのは
赤木かん子先生
児童文学評論家
1984年に、子どものころに読んでタイトルや作者名を忘れてしまった本を探し出す「本の探偵」として本の世界にデビュー。以来、子どもの本や文化の紹介、ミステリーの紹介・書評などで活躍している
【絵本Q&A】
読まない本がどんどん増えるのをどうすればいいですか？
公共図書館に 寄贈しましょう！
プレゼントでいただいたり、本の定期便で買った本のなかに１回読んだだけでそのあとまるっきり読まない本がある、ということはよくあります。
そりゃそうですよね？ その子が自分で本屋さんに行って、これ買って！といった本でなければ、好みじゃない本もいただくだろうし、それをくりかえし読まないのはしかたのないことでしょう。
そういう本は公共図書館に寄贈すればいいのです。汚れた本はいけませんが、新品同様、という場合は案外喜んでいただけるものです。
勝手に処分はいけません
でもそのときにー。子どもの本だなにあるものは、子どもの所有物です。その子が生まれてはじめてもった、ささやかですが大切なプライベート空間です。
そこに勝手に侵入して、どんなに読んでないと思っても、本人に聞かずに処分してはいけません。一緒に暮らしている大人の本を、本人の承諾も得ずに勝手に捨てたりしないでしょう？
大人同士でやらないことは、普通、子どもにもやってはいけないのです。「せまいのよ」とおっしゃるのなら、人のものではなく、どうぞご自分のものを捨ててください。
