出産予定の方
この記事を監修したのは
諸隈誠一先生
医師、医学博士/九州大学大学院医学研究院 保健学部門 教授/日本赤ちゃん学会理事
1996年九州大学医学部医学科卒業。2006年4月より九州大学病院助教、2010年6月より同大学病院産科婦人科特任准教授、2011年1月より同大学環境発達医学研究センター特任准教授、2018年4月同大学大学院医学研究院保健学部門教授。
妊娠5ヶ月(16~19週)
妊娠中期になりました。筋肉が発達し、赤ちゃんが活発に動き出します。はじめての胎動を感じるころです。
妊娠16週で、赤ちゃんはちょうどレモンくらいの重さ。CRL(頭殿長)12cm、重さは110gと、ついに100gを超える頃です。いま、赤ちゃんはママのおなかの中で、とても元気に動いています。きっとあと数週間のうちに、はじめての胎動を感じることができるでしょう。
※参考数値です。赤ちゃんの成長発達には個人差があります。
つわりから解放される人が多い時期
個人差はありますが、多くの妊婦さんが安定期に入ります。つわりから解放され、食欲が戻ってくる人も少なくないはず。おなかの膨らみも目立ちはじめ、体重も徐々に増えていきます。
つわりが軽くなると体調がよくなってくる人も多いでしょう。
疲れの原因はさまざまありますが、体調がよければ赤ちゃんのものを手作りしてみたり、ウォーキング、マタニティヨガ、スイミングなどの軽い運動で気分転換を図るのもおすすめです。運動をすると血流がよくなって、蓄積した疲労を流す効果も。
がんばる必要はありません。やりたいこと、楽しいことを見つけてください。
妊娠後期になると出産に向けて、体がますます変化していきます。体調を整えて、心のバランスをとることも大切になってきます。
赤ちゃんが生まれてきたら、毎日が待ったなしの生活に。いまのうちになるべくしっかり休み、気分転換をしておきましょう。
胎動はじまる。ベビーの存在をより実感
これまでは、健診時の超音波映像で存在を確認していました。それがこの頃になると、ベビーの動きを感じとれるようになってきます。胎動の自覚です。
妊娠19週ごろになると、赤ちゃんは約15.2cm、241g。1週間で40gほども体重が増えて、さつまいもくらいの重さに。骨や筋肉がますます発達、赤ちゃんはママのおなかの中で自由に動き回っています。おなかの内側からキックされたりするかも。