大阪大学「生誕1000日見守り研究」チームの先生方とミルケアからのお知らせです。 もしもに備えて、妊婦さんや産婦さん、小さな赤ちゃんがいるご家庭での備蓄や避難の際の持ち物などについての情報をまとめています。
妊娠中や赤ちゃんとの暮らしは、これまでとは違った用意も必要になることも。また、ママは思ったように身体が動かしにくい時期でもあります。災害が起こる前に、準備をしておきましょう。
書込み式でわかりやすい
「あかちゃんとママを守る防災ノート」
吉田穂波先生の「あかちゃんとママを守る防災ノート」は、1項目1ページの防災項目がまとまった書き込み式のノートです。
表面の解説を読み裏面に記入します。「避難バッグの中に備えておきたい物」はもちろん、災害時の行動や、常日頃からの備え方も学べる1冊。
また、災害時に役立つ「健康管理のチェックリスト」も付属。使っている薬や持病についても書き込みできます。「授乳ケープ」や「母子手帳」など、慌てているとつい忘れてしまう物が結構あると思います。ぜひチェックしてみてください。
備蓄品が良くわかる!
「乳幼児と保護者、妊産婦のための防災ハンドブック」
電気・ガス・水道などのインフラがストップした場合などに備える「備蓄品」についての記載がこちらの「乳幼児と保護者、妊産婦のための防災ハンドブック(恩賜財団母子愛育会)」。
用意しておきたい備蓄品や量について詳しく解説されています。
また、妊娠28週以降の妊婦さんは、いつお産がはじまっても慌てないように、出産に備えた持ち物も必要とのこと。たしかに世の中がパニックになると、買い占めや手に入れにくい物も出てきます。災害に備え、少し早めに出産準備を進めてはいかがでしょう。
※本ハンドブックは、6年半前に作られたためお問い合わせ先がございません。ご留意ください。
備えておきたい
液体ミルク&使い捨て哺乳瓶
日本でも液体ミルクが利用できるようになりました。水やお湯をすぐに準備できるとは限らない災害時において、液体ミルクはとても便利です。出産が間もないかたや、乳児がいるご家庭は液体ミルクを備えておきましょう。
日ごろ母乳育児であっても、災害時などはストレスなどもあり母乳が順調に出るとは限らないので、念のため液体ミルクも常備しておくと安心です。
また、災害時は哺乳瓶の消毒がままならないことも。液体ミルクとあわせて、使い捨て哺乳瓶があると便利です。
紙コップ授乳を練習しておきましょう
使い捨て紙コップを使った「コップ授乳」という方法があります。災害時に哺乳瓶が用意できないことも多いので、赤ちゃんと紙コップを使った「コップ授乳」を練習しておくと、いざという時に安心です。
液体ミルクの取り扱いや飲ませ方については「災害時に安心して使うためのチェックリスト(母と子の育児支援ネットワーク)」も、ご活用ください。
NHKエデュケーショナルの「すくコム」にも、コップ授乳の詳しい方法が紹介されています。
避難したら 赤ちゃんとママの健康管理を
避難することになった場合の、妊婦さんやママ・赤ちゃんの過ごし方や栄養については「国立健康・栄養研究所」のサイトに情報があります。
また、LINEで相談ができる緊急相談窓口「災害時の乳児栄養オンライン相談(母と子の育児支援ネットワーク)」は、災害時の乳幼児の栄養・授乳について、ママからの相談をLINEで受付けています。