住まいや暮らし方で選ぶベビーカーの【お住まいが一戸建てのかた編】です。
0歳のママとパパ600名のアンケート結果*から、あなたの環境にぴったりの1台を見つけましょう。
ベビーカーを、持ち上げる・畳むシーンは?
戸建てにお住まいのかたは、マンション住まいのかたに比べてベビーカーを持ちあげたり折り畳むシーンは比較的少なめ。とはいえ、ライフスタイルによってはやはり持ち上げる・畳むシーンが出てくることも。折り畳んだり持ち上げるシーンが多いかたは、軽量(4~5kg前後)のベビーカーが便利です。
これらの項目で毎日のように、畳む・持ち上げるシーンがありそうな場合は、軽量型のベビーカーがおすすめです。とくに生後1ヶ月~使える「A(AB兼用型)」の軽量ベビーカーが現在もっとも人気を集めています。赤ちゃんの顔が見える両対面もおすすめですが、両対面にこだわらずに背面タイプを選べば、A型ベビーカーでも重量は軽くなります。
【軽量・両対面・A型ベビーカーの例】
- コンビ「スゴカルα」
- コンビ「スゴカルSwitch」
- アップリカ「ラクーナ」シリーズ
- ピジョン「Runfee RB0」
【軽量・背面・A型ベビーカーの例】
- コンビ「Age(エイジ)」
- コンビ「F2plus AJ/AF」
- アップリカ「ナノスマート」
- ピジョン「PATTAN(パタン)」
また、生後すぐは抱っこ紐などを利用し、赤ちゃんがおすわりができるようになった後(生後7ヶ月~)であれば、軽量で畳みやすいB型のベビーカーも候補になります。
買い物に出かけるのは、車?徒歩?
続いてベビーカーの主な利用シーンを考えてみましょう。近所への買い物などへの移動手段によって、ベビーカーに求める機能が異なります。
このグラフのように、戸建てにお住いのママパパの57%のかたが日常の買い物などで「自家用車を使用する」と回答がありました。次いで、「徒歩」が38%となっています。買い物などの移動手段とベビーカーの相性はとても重要。メインの移動手段によって、下記のポイントで検討してみてはいかがでしょう。
メインの移動手段が「車」のかたのベビーカー選びのコツ
日常の買物などに車を使用するかたは、車にベビーカーを積み込む予定があるかないかがカギ。車にベビーカーを載せて、下車したあとにはベビーカーを使用するという場合は、折り畳んだ時のサイズがコンパクトなベビーカーや、トラベルシステムがおすすめです。
【折り畳んだ時のサイズをチェック】
軽自動車などで荷台が小さい車の場合、畳んだベビーカーが載せられるかどうか確認しておきましょう。たとえばピジョンの「Runfee(ランフィ)」は、折り畳み時W516×D380×H1028mmのコンパクトサイズ。人気の両対面・A型ベビーカーです。最新機種の「Runfee RB0」が2020年モデルです。
↑ピジョン「Runfee(ランフィ) RB0」
2020年8月に発売のコンビの新ベビーカー「スゴカルSwitch」も、折り畳み時のサイズがW495×D360×H875~965mmととてもコンパクトです。
↑コンビ「スゴカルSwitch」
上記「Runfee(ランフィ) RB0」と「スゴカルSwitch」は、両対面のベビーカーですが、背面タイプのベビーカーならさらに折り畳み時にコンパクトになる場合も。コンパクトに畳めるベビーカーは、保育園や自宅の玄関先に置く際、室内に収納するときにも便利です。
【トラベルシステムって?】
ベビーカーのトラベルシステムとは、ベビーカー・チャイルドシート・バウンサーなど、1台のベビーカーを変形させて多目的に使用できる商品のことです。自動車とベビーカーのどちらも利用することが多いかたなら、チャイルドシートとベビーカーを兼用でき、お出かけの際の荷物が減らせるので特におすすめです。
たとえば、アップリカの「スムーヴ」は、別売りの「インファントカーシート」をセットすれば対面ベビーカーとして利用でき、「インファントカーシート」を車にセットすればそのままチャイルドシートとしても使用できます。
イスラエル生まれのベビーカー「doona.(ドゥーナ)」は、ベビーカーとチャイルドシートが一体化した新型トラベルシステムです。ベビーカーの脚の部分を畳むことで、そのままチャイルドシートとして車に取り付け可能。新生児から体重13kgまで使える、生まれてすぐの赤ちゃんにぴったりのトラベルシステムです。
一方で、車にベビーカーを積むことはあまりなく、ベビーカーは近所のお散歩での使用がメインというかたは、お散歩コースの道をぜひ確認してみてください。ガタゴト道や石畳、未舗装の道が多くある場合は、ベビーカーの「走行性」を重視すると快適なお散歩ができます。
上記でご紹介した「スムーヴ」は、三輪タイプ&ハンドルブレーキで、走行性抜群のベビーカー。「押しやすさ」「走行性」を重視するママパに特に人気の一台です。
メインの移動手段が「徒歩」のかたのベビーカー選び
買い物などへのメインの交通手段が「徒歩」のかたで、折り畳みや持ち上げる頻度が少ないかたは、ベビーカーの軽さ(重量)にはこだわりすぎなくてもよいかもしれません。
いま全国的に人気があるのは「軽い」ベビーカーですが、一般的にはある程度の「重さ」がある機種のほうが安定感が出て、段差などの揺れも感じにくくなるため、「押しやすく」なります。
また、ベビーカーで日常の買い物に行く予定のかたは「荷物入れの容量」や、狭いお店での小回りの良さもぜひ確認してみてください。
ベビーカーで買い物に行く場合、買った物をベビーカーの荷物入れに載せるママが大多数。また、通路の狭いお店では大きなベビーカーでは身動きがとりにくいことも。小回りの利くベビーカーが買い物に最適という声も多数ありました。
買い物にベビーカーを利用しているママパパの声:
買いだめをすると荷物が多いのでベビーカーがないと重くて持ちきれない
スーパーは近くて歩いて10分以上かかるので、もう少し荷物が入るベビーカーにすればよかった
ベビーカーが大きいので、商店街の中の細い市場に入れない
ベビーカー用語:
【A型・B型】とは?
ベビーカーのA型・B型とは、おおまかに赤ちゃんを乗せられる時期の違い。日本ではSG基準に基づいてA型・B型と分けています*2。SG基準(最新2017/4/1)によると、A型とは生後1ヶ月もしくは、生後4ヶ月(首すわり)から最長48ヶ月までとなっており、B型は生後7ヶ月(おすわりができる)から最長48ヶ月までとなっています。
また、背もたれのリクライニングの確度も決まっており、A型は赤ちゃんを安全に寝かせられる角度にリクライニングできる必要があります。
いまもっとも人気のあるAB型(AB兼用型)のベビーカーとは、正式な名称ではなく、比較的軽量でコンパクトなA型ベビーカーを「AB型」「AB兼用型」と呼ぶことがあります。生後1ヶ月ごろから使用でき、かつ軽量・コンパクトなベビーカーなので、A型とB型のいいとこどりをしたタイプといえます。
ベビーカー用語:
【両対面】とは?
両対面とは、ハンドルの位置を変えることで赤ちゃんの向きを対面にすることも、進行方向に向けることも、どちらも可能なベビーカーのタイプのこと。
赤ちゃんが泣いてしまう時は、対面型にしてママパパのお顔を見ながら移動ができ、ガタゴト道など走行性をUPしたい時や外の景色が見える月齢になったらハンドルを背面へ。と、シーンや成長に応じて使い分けができます。
良いことばかりに感じますが、両対面にすることで、両対面のベビーカーはいわゆるAB型(AB兼用型)のため、一般的なB型ベビーカーよりは多機能・高性能です。よって
- 多少重くなる
- 値段が高くなる
- 向きによっては畳みにくいことがある
といった難点もあります。対面で使用するのは赤ちゃんが小さい時が多いので、小さいうちにあまり出歩かない方には必要がないケースもあります。
また、前後両方が正面になるため、走行性の観点で「オート4キャス機能・オート4輪機能」があるほうが押しやすく・疲れにくくなります。
たとえば、こちらの動画のようにハンドルを切り替えることができます。
ベビーカー用語:
【オート4キャス機能・オート4輪機能】とは?
両対面のハンドルの切り替えに連動し、進行方向に対して前輪のキャスターだけが自動で回転する機能。コンビではオート4キャス機能、アップリカではオート4輪機能と表記されています。
オート4キャス(コンビ)については、こちらの動画をご覧ください。
*ニンプスラボにて、2020年4月28日~5月8日に「0歳児がいるご家庭のママパパ」を対象に、インターネットアンケートで実施。回答数600。