知っておきたい、お産の「進みかた」
■【陣痛→破水→出産】
一般的なお産の流れです。10分間隔の陣痛が始まると、入院になります(経産婦さんは15分間隔が目安)。大抵の場合は陣痛室や病室で子宮口が開くのを待ちます。この時間が、一番個人差が出るところ。時間の間隔が短くならない、子宮口がなかなか開かないという経験をした人もいます。もしも陣痛が弱いままでなかなか進行の様子がなければ、かかりつけの施設の中をゆっくり歩くことで進む場合があります。
陣痛の間隔が短くなるとともに子宮口も徐々に広がり、10cmになれば全開。通常は全開近くになったところで破水します。この破水をきっかけに、お産もぐんぐん進みます。ベビーとのご対面も、もう間近です!
■【破水→陣痛→出産】
陣痛のまえに破水する人も少なくありません(前期破水)。破水かな?と思ったら、すぐにかかりつけの施設へ連絡しましょう。
・破水とは?
ベビーを包んでいた卵膜が破れて羊水が外へ流れ出すこと。ベビーが大きく育っていれば、破水が先でも問題はありません。しかし、ベビーを守っていた膜がなくなり直接外界と接触してしまうため、何らかの感染の恐れがあります。できるだけ早く病院などの施設へ連絡をしましょう。
・破水の見分けポイント
プチっとはじける音がしてザーっと流れ出てきたり、尿漏れのような少量であったり、きっかけも量も人それぞれ。尿漏れと似た感覚の場合には、においをチェックしてみて。尿漏れならアンモニア臭がするはず。そうでなければ、破水の可能性があります。わからない場合は、ひとまずかかりつけの施設に連絡を。
・破水が起きた場合の注意点
破水かな、と思ったら、すぐに病院へ連絡しましょう。病院に行くまでは生理用ナプキンや大きめのベビー用おむつを充てて安静に。感染予防のため、シャワーや入浴、動きまわるなどの行動は厳禁です。
■ベビー誕生後
待ちに待ったベビーとの対面!出産して約10~15分後、弱い陣痛とともに胎盤が出ます。さらにその後、医療処置が必要な場合には、子宮収縮剤投与や会陰縫合など(※)が施され、2時間程度その場で安静にします。
※助産院では、これらの処置を行わない場合もあります。