出産のイメージを固めよう
一生のうちでも貴重な経験となる「出産」。「どんな出産をしたいか」「どこで産みたいか」など、自分なりの希望やイメージを固めて、文書にまとめておくことを「バースプラン」と言います。
バースプランがあるのとないのとでは、出産の満足感に大きな違いが出ることも。この機会に自分がどのような出産をしたいか、考えてみてはいかがでしょう。
■バースプラン=出産計画書
バースプランは直訳すると出産計画書、すなわち出産ケアのプランや要望書のことです。
決まった形式があるわけではありません。「いつ、どこで、誰と、何を、どうして、どのようにして」出産したいかという5W1Hを軸に、自分の希望を書き出してみましょう。
【バースプランに記載する内容例】
- 出産する施設
- 分娩方法(自然分娩か無痛分娩かなど)
- 家族の立会いの有無
- 医療行為への希望(陣痛促進剤の投与は必要性が出るまで待って欲しいなど)
他にも不安なこと、些細でも気になることがあれば書き出しておきましょう。
ちなみに、5W1Hの「いつ」。これは赤ちゃんのタイミング次第なので、妊婦さんがコントロールすることは難しいというのが基本です。計画分娩により特定の日付に出産をすることは可能ですが、医療介入で陣痛を開始させるので、その分、リスクを負う場合もあります。安易な気持ちで希望するのは避けたほうがよいでしょう。
■バースプラン作成のメリット
バースプランを作成することで出産する施設選びの際はもちろん、自分の中でも整理ができ、あらためて出産のことを考える良い機会となります。
人は無意識のうちに、自分の理想とするお産のイメージを抱いているものです。思い通りにできなかったことが大きな後悔となることも少なくありません。心残りのないよう、希望を明確にしておきましょう。
出産は、あなた自身がするもの。医師や看護師、助産師はあくまでそのサポートです。バースプランには、これまでどこか他人事に感じられていたお産を、自分事にできるというメリットもあります。
ただし、あくまで「希望」であり、妊婦さんや赤ちゃんの命に危険が及ぶ場合はその処置を優先するため、希望にそえないことも認識しておきましょう。