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結果レポート

産後も働きたい妊婦さんは●割!子育てと仕事の両立のための「策」とは

 

妊娠さんの多くが直面する「仕事、どうする?」問題。続ける、辞める、折をみて復帰する…さまざまな選択肢があるけれど、いま妊娠中のみなさんはどう考えているのでしょう。本音をお聞きしました。

 

調査概要

 

  • 2018年9月20日~9月30日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 有効回答数:192

 

*回答比率(%)は小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計が100%にならないことがあります。
*複数回答の質問については、回答比率の合計が100%を超える場合があります。

 

働く妊婦さんは3人に2人!プレママの就労事情

 

Q:現在、働いていますか?(単回答)

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Q:「はい」と答えた方にお聞きします。現在の働き方(雇用形態)について教えてください。

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まずは、妊婦さんの就労状況からみていきましょう。
妊娠中の現在でも働いている(または産休中)プレママは、64.1%。そのうちの74.0%が正社員として勤務しています。

 

次に多かった働き方は「自営業・フリーランス」ですが、その割合は9.8%とぐっとダウン。契約社員、派遣社員はともに4.9%、パート・アルバイトは5.7%と、正社員以外の雇用形態はのきなみ10%を割り込みました。

 

Q:「いいえ」と答えた方にお聞きします。どのタイミングで離職したか教えてください。
(単回答)

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次に、現在働いていないと答えた35.9%の妊婦さんに離職の時期をうかがうと、妊娠中(初期から後期までの合計)が55.1%で半数以上。また、18.8%の人が結婚を機に離職していることもわかりました。

 

妊娠期間のうち、離職のタイミングでもっとも多かったのが、安定期に入る時期でもある「妊娠4ヶ月〜7ヶ月位(26.1%)」。次いで、妊娠がわかる初期の段階である「〜妊娠3ヶ月位(17.4%)」、妊娠後期にあたる「妊娠8ヶ月以降〜」は11.6%で、妊娠期間中ではもっとも低い割合に。


仕事を続けない選択をする場合は、妊娠中期あたりまでに離職するケースが多いことがうかがえます。

 

産後、働くつもりの妊婦さんはおよそ9割!その理由とは?

 

Q:現在働いている方にお聞きします。産後も同じように働き続けたいですか?(単回答)

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続いて、現在働いている妊婦さんに、産後の働き方についてお聞きしたところ「同じ働き方(雇用形態)で時短勤務で働きたい」が45.5%と半数近くにのぼり、「同じ働き方(雇用形態)でフルタイムで働きたい」が33.3%で次点につけました。

 

「産後は働かない(予定含む)」としたのはわずか1.6%。現在働いている妊婦さんの大多数は、産後もなんらかのスタイルで働き続けたいと考えている結果となりました。しかし、フリーコメントをみると働くことへのスタンスは人それぞれ。

 

「大変だとは思うけれど、子どものためにお金を稼ぐと思ってがんばりたい!」
(正社員/産後1年位で復帰予定)

 

といったポジティブな声がある他方で、

 

「時短勤務にしたいけれど、現在の職場で働くにはフルタイムで復帰するしかない。辞めればこれまでのキャリアがもったいない気がするため、転職も消極的に…」
(正社員/産後1年位で復帰予定)

 

と、やや後ろ向きな本音もちらほら挙がっていました。

 

Q:現在働いていない方にお聞きします。産後、働きたいと考えていますか?(単回答)

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「現在働いていない妊婦さんは、産後の仕事についてどんなビジョンを持っているかをお聞きすると、復帰の時期は異なりつつも86.8以上が「働きたい」としました。

 

働きにでる時期として希望が多かったのが「子どもが3〜4歳くらい(27.5%)」。コメントでは「幼稚園に入ったら、空き時間で働きたい」という声が挙がっていました。

 

「とくに働きたいと思っていない」は8.7%と少数派に。結婚や妊娠を機にいったんは離職した妊婦さんも、子どもの成長や時々の状況に応じて、どこかしらのタイミングで働きたい、または働く必要があると考えている人がほとんどのようです。

 

Q:現在働いており、産後もなんらかのスタイルで働きたいと考えている方は、出産後に復職したい理由を教えてください。(単回答)

 

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Q:現在働いていない方で、出産後に働きたいと考えている理由を教えてください。(複数回答)

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いま働いている妊婦さん、働いていない妊婦さん、どちらもそのスタンスは前向きだったりためらいがちだったりしつつも、9割近くが産後に働く意志があることがわかりました。

 

その理由でトップとなったのが「家計や生活費のため」。働いている妊婦さんの78.6%、働いていない妊婦さんは76.2%が、産後働きたい理由に挙げています。

 

続いて「将来の貯蓄のため」、「自分が自由に使えるお金が欲しいため」が働いている妊婦さん、働いていない妊婦さんともに2位、3位にランクイン。生活、貯蓄、自分…と目的はそれぞれでも、「お金=働くことのモチベーション」となっている妊婦さんが多いことがわかりました。

 

ちなみに、働いている妊婦さんでは「仕事にやりがいを感じているから」「自己実現のため」、働いていない妊婦さんは「社会と接点を持ちたいため」といった、収入以外の理由を挙げている人の割合も一定数ありました。

 

◆フリーコメントでは

 

「保育園へ送って満員電車に乗って…と考えると、通勤だけで疲れそう。でも、子育てだけの生活はイメージできないから、やるだけやってみたい」
(正社員/産後1年位で復帰予定)

 

「働きながら私を育て、いまも生き生きと働いてる母は私にとって自慢です。私も子どもにそう思われたい!」
(正社員/産後1年位で復帰予定)

 

といった声が聞かれました。

 

育児と家事と仕事、両立するために練っている「策」は?

 

これから生まれてくる赤ちゃんのため、家計のため、自分のため。産後に働く動機はさまざまですが、子育てと仕事に対する想いにはたくさんの共通点が。

 

現在妊娠中のみなさんに、「子育てしながら働くこと」への率直な気持ちをお聞きすると、「育児と仕事が両立できるか不安」「保育園に入れるかわからない」「急なお休みなどを職場が理解してくれるか心配」「仕事をしながらワンオペ育児をどう回すかが課題」といった声が多く挙がっていました。

 

不安をあげたらキリがない…けれど、それらの不安や問題を乗り越えるための策を、いまから考えている妊婦さんも。寄せられたコメントをピックアップしてご紹介します。

 

「夫が激務でワンオペになりそうなので、食材の宅配サービスを賢く利用し、買い物や料理の時間を節約するつもり」
(派遣社員/産後2年位で復帰予定)

 

「職場復帰したら、週末に作り置きをして、平日の家事の負担を減らすつもり。賃貸なので洗濯機を夜中や早朝に回せないため、コインランドリーの利用も考えている」
(正社員/産後半年位で復帰予定)

 

「産後8週間で復帰予定です。 睡眠時間の確保や体調面が不安なので、産後院やドゥーラなどのサービス、時短家電や宅配弁当などコストはかかっても楽になるものは積極的に利用するつもり」
(契約社員/産後2〜3ヶ月位で復帰予定)

 

「子どもが病気をしたときの対応など、夫や職場ときちんとすり合わせをし、協力体制をつくっておきたい」
(正社員/産後1年位で復帰予定)

 

「子どもの体調不良などで、会社や同僚に迷惑をかけてしまうことがあると思う。周囲の協力や理解を得られるように、自分の仕事を見える化して分かりやすくしておきたい」
(正社員/産後1年位で復帰予定)

 

「育児サポート施設や制度、便利家電やグッズ、夫、実家など、使えるものはなんでも使って、ひとりで無理して抱え込まないようにしたい」
(正社員/産後2〜3ヶ月位で復帰予定)

 

まとめ

 

産後も仕事を続ける場合は働き方、辞めた場合はまた働くかどうか。さらに復職の時期、そして子育てとの両立、どうやりくりするかなど、考えることはたくさん!


でも、すべて完璧に!なんて誰だって難しいもの。産後も働く、あるいはいずれ働きたい妊婦さんは、ご紹介したコメントにもあるように、頼れる人、モノ、サービスには頼ったりして「ひとりで抱え込まない」ことを心にとめておくといいかもしれませんね。

 

 

 

  ayako

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