妊娠期間が進むにつれ、丸くふっくらしてくるお腹。命を宿している妊婦さんならではの体の変化だけれど、やっぱり気になるのが妊娠線のこと。できる前の予防ケアが大切とは聞きますが、具体的にいつ頃から、どんなケアをすればいいのでしょう。今回は、妊婦さん&先輩ママ376人に、使用アイテムや実際に妊娠線はどうなったかを教えていただきました。
調査概要
- 調査期間:2019年6月18日~7月15日
- 調査方法:インターネット調査
- 有効回答数:376
*回答比率(%)は小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計が100%にならないことがあります。
*複数回答の質問については、回答比率の合計が100%を超える場合があります。
早めが肝心?半数以上が妊娠初期から妊娠線ケアを実践!
Q:妊娠線(ストレッチマーク)予防のためのボディケアはしていますか?(していましたか?)(単回答)
Q:「はい」と回答した方にお聞きします。妊娠線予防のためのケアはいつ頃からしていますか?(していましたか?)(単回答)
妊娠線予防のケアをしている(していた)ママは93.4%。ケアを始めた時期では「妊娠5か月」が26.2%でもっとも多かったものの、妊娠初期、中期、後期で分けてみると、妊娠初期(妊娠2か月〜4か月)が57.8%、中期(妊娠5か月〜7か月)が39.9%、後期(妊娠8か月〜10か月)では2.3%となり、半数以上が妊娠初期からケアを始めていることがわかりました。
お腹のふくらみが目立つ前から、早めに妊娠線の予防ケアを心がけているママが多いことがうかがえます。
Q:妊娠線予防のためのケアをしている(していた)方にお聞きします。どんなタイプのケアアイテムを使っていますか?(いましたか?)(複数回答)
使用アイテムのタイプでは、「一般のボディクリーム(50.4%)」がもっとも多く、「予防専用のクリーム(47.6%)」をややリード。オイルでも「一般のボディオイル(22.8%)」が「予防専用のボディオイル(21.4%)」を僅差で上回りました。
Q:妊娠線予防のケアアイテムを選ぶ上で決め手となったポイントについて、当てはまるものすべてお答えください。(複数回答)
購入の決め手では「価格(61.8%)」がトップに。続いて「クチコミ(47.6%)」、「購入しやすさ(43.0%)」が上位を占めました。
フリーコメントでは
「保湿が大切なので、お手頃価格でたっぷり使えるニベアでケアしましたが、妊娠線はできませんでした!」
(神奈川県/31歳/第2子)
「コスパがよく、安心して使える無印良品のオイルを妊娠初期から使い始めました。 9ヶ月を迎えた今でも妊娠線は出ていません」
(東京都/41歳/第1子)
など、一般的なクリームやオイルでもじゅうぶんだったという声があった一方で、
「体質にもよると思いますが、姉が一般的なクリームのケアで予防できなかったので、私は高価でも専用のクリームを使いました。結果的に、妊娠線は全くできませんでした!」
(宮城県/27歳/第1子)
「専用のオイルを使っていました。香りに癒されるし、しっかり保湿されていることが実感できてよかったです」
(東京都/34歳/第1子)
など、専用のアイテムを使ってよかった!という声も上がっていました。
Q:実際に使っていたケアアイテムを教えてください。(複数回答)
<妊娠線ケア専用クリーム>
近年、様々なブランドから登場している妊娠線ケアアイテム。ママたちはどんなアイテムを使っていたのか、専用のクリーム、オイルそれぞれについてお聞きしました。
専用クリームでは、「ママ&キッズ ナチュラルマーククリーム」が46.1%で1位に。続いて「ピジョン 保湿ボディケアクリーム(16.5%)」「ピジョン ボディマッサージクリーム(7.8%)」とピジョンのアイテムが2位、3位に入りました。4位には「エルバビーバ ストレッチマーク クリーム(7.6%)」、同率5位に「オーガニックマドンナ ボディセラムスーペリア(4.8%)」「ベルタマザークリーム(4.8%)」がランクイン。
その他では「ミルポッシェ ボディケアクリーム」「センクリアホワイト」などが挙がっていました。
<妊娠線ケア専用オイル>
オイル派のママに最も多く支持されていたのが「ヴェレダ マザーズ ボディオイル(53.3%)」。2位には「AMOMA マタニティオイル(20.0%)」、3位と4位は僅差で「エルバビーバ ストレッチマーク オイル(10.7%)」「バイオイル(9.3%)」が並び、5位に「オーガニックマドンナ セラムオイル(4.8%)」が入りました。
その他では「ウェリナオーガニクス ママキスベイビー」「アースチャイルド ストレッチマークオイル」などが挙がっていました。
産後にできちゃったママも?妊娠線にまつわる体験談
Q:経産婦さんにお聞きします。前の妊娠のときに、妊娠線はできましたか?(単回答)
90%以上とほとんどの妊婦さん&ママが、妊娠線予防のために何らかのケアをしていることがわかりましたが、実際のところ妊娠線は予防できたのか、気になるところです。
そこで、出産経験がある先輩ママに、予防できたかどうかをお聞きしました。その結果、63.6%のママから「できなかった」と頼もしい回答が!一方、「できた」ママは36.4%。およそ3人に1人は妊娠線を完璧には予防できなかった現実が浮き彫りとなりました。
Q:「できた」と回答した方にお聞きします。妊娠線はどの部分にできましたか?(複数回答)
妊娠線ができた箇所では、やはりというべきか「お腹(90.9%)」がトップ。また、注目すべきは「太もも(36.4%)」にできたママも案外少なくないこと。お腹以外も油断はできないということかもしれません。
Q:「できた」と回答した方にお聞きします。産後、妊娠線はどのようになりましたか?(単回答)
産後、妊娠線がどうなったかをお聞きすると、「はっきり残った」としたママは22.7%。半数近くは「少しだけ残った(47.7%)」と回答し、「ほとんど残っていない」ママも25.0%でした。
妊娠線ができても、産後、そこまで目立たなくなったママが7割近くもいる事実は、ちょっとだけ安心材料になりそうですね。
最後に、先輩ママたちの妊娠線予防ケアにまつわるリアルな体験談をピックアップしました。これから妊娠を予定している女性や妊娠初期の妊婦さんは、どうぞご参考に。
<先輩ママの「妊娠線ケア」体験談>
「妊娠線予防はもちろん、妊娠中はいつもより肌が乾燥してかゆみもでるので、これらのトラブル対策のためにも早いうちからじゅうぶんな保湿が大切だと思います」
(北海道/37歳/第2子)
「お腹が大きくなるとおへその下が見えにくくケアが行き届かなくなりがちなので、意識的におへその下のケアを!太ももやお尻なども油断大敵です」
(宮城県/33歳/第1子)
「妊娠線は体の色々な場所にできると聞いたので、手足も含めた全身にオイルやクリームを塗っていました。お風呂上がりの濡れた体にもOKなタイプが塗りやすくて重宝しました」
(福岡県/37歳/第1子)
「予防専用のアイテムは高価だし、つわりの時期は香りが気になったり、肌との相性もあったりするので、サンプルなどで試してみるのがおすすめです」
(北海道/36歳/第1子)
「全くケアしていなかった足首に妊娠線が!お腹だけでなく、全身しっかりケアしておけばよかったです」
(千葉県/31歳/第1子)
「全然ケアしなくてもできない人もいれば、体重管理もケアも頑張ったのにできてしまう人もいます。できてしまうとショックだと思いますが、だんだんと目立たなくなっていくので、あまり気にしなくても大丈夫。それから、私は産後1ヶ月あたりで新たな妊娠線ができてびっくりしました。産後もしばらくケアすることをおすすめします」
(埼玉県/33歳/第2子)
まとめ
できることなら悩まされたくない妊娠線。けれど、経産婦さんの36.4%が妊娠線ができたと回答しているように、気をつけていてもできてしまうケースが実は珍しくないことがわかりました。
また、フリーコメントでは「産後1ヶ月、2ヶ月くらいたってから妊娠線ができた」との声も挙がっていることから、予防のためには妊娠初期から産後しばらくまでケアした方が安心だといえそうです。
とはいえ、体質やお肌のタイプは人それぞれですから、ケアにも正解はありません。あまり神経質になりすぎず、お腹の赤ちゃんとのコミュニケーションや、妊婦さんのリラックスの手段の一つととらえてケアできるといいかもしれませんね。