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戌の日の帯祝い Q&A

安産祈願で有名な、東京日本橋「水天宮」権禰宜(ごんねぎ)の有馬真理江さんに、戌の日の「帯祝い」についてお話を伺ってきました。

東京日本橋の「水天宮」レポートはこちら>>

 

戌の日の「帯祝い」とは

「帯祝い」とは、古くから伝わる日本独自の風習で、妊娠5ヶ月の最初の戌の日にお腹帯を巻き、妊娠をお祝いし、安産を祈願する行事です。
自分ではあまり考えていなかったけれど、ご両親など目上の人から「戌の日どうするの?」と言われて、はじめて考える人も多いのではないでしょうか?
一昔前は、お腹帯を自分の実家からもらうことが多かったようですが、最近では戌の日に水天宮など、神社やお寺で安産祈願をして、お腹帯をわけてもらう人が多いようです。

 

安産祈願は戌の日でなくてもいいの? いつお祝いするの?

昔から犬が安産であるということにあやかって、「戌の日」に安産祈願するようになったと言われています。一般的に考えると、妊娠5ヶ月の最初の「戌の日」に安産祈願をしないといけないと、思ってしまいがちです。 「5ヶ月の戌の日というのはあくまで目安で、不安定な時期にお祝いをして何かあってもいけないので、安定期に入ってからお祝いしましょうという昔からの知恵です。

祝詞の中に必ず入っている、『今日の活く日の足る日を祭日と定めて』という言葉がありますが、その言葉の通り今日を定めればよいのです。5ヶ月や戌の日にこだわらず、安定期に入った体調のよい日に、お祝いをするのが良いですね。六曜(ろくよう)にこだわる必要もありませんよ。 」 (有馬さん)

決められた日でないといけないと思うと少し不安ですが、いつでもよいのなら体調も気にせずに安心してお参りができそうですね。

 

誰とお参りすればいいの?

日本の伝統行事って色々あるので、誰とお祝いするとかは気になるところです。

「その家の慣習に従うところではありますが、基本的には特に決まりありません。家族と一緒にお祝いする人が多いようですが、何はともあれ一緒に喜んでくれる人とお祝いするのが一番ですね。」(有馬さん)

 

戌の日の帯祝いは、どこでお参りするのがよいの?

「安産祈願でもっとも有名なのは水天宮です。
そのほかでも、多くの有名な神社やお寺、全国各地の神社やお寺などでもできます。ただ、腹帯などを用意していないところもあるので、事前に調べてから行く方がよいです。」(有馬さん)

 

戌の日の服装について

お腹は大きくなり始めてきたけど、やはり神様の前だから正装する方がいいのかな?と悩むところです。

「妊婦さんなので特に着飾る必要はありませんが、常識の範囲で、神様に失礼のないようにしたいですね。最低限のマナーとして、社殿に入るときは裸足はNGです。どうしても裸足で出かけるときは、靴下を準備して、社殿に入る前に履くのもマナーですよ。」(有馬さん)

ニンプス編集部で戌の日に水天宮へ見に行ったところ、正装の方はほとんどいなく、妊婦さんもご家族も平服の人が目立ちました。

 

出産後、腹帯はどうする?

産後の忙しいときに忘れてしまいがちなのが、役目が終わった後のお守りやお腹帯のこと。お守りはお焚きあげに出すのが常識だと思うのですが、お腹帯はどうするの??という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

「お腹帯もお守りです。お守りというのは厄をよけていただいているので、長く持っているとあまり良くないとも考えられています。ですので、出産後の都合のよい日に、「ありがとう」の気持ちを込めてお守りと一緒にお焚きあげに出していただくのが良いですね。」(有馬さん)

 

ガードルをご祈祷してもらえないの?

いつも使うのはガードルだから、手持ちのガードル等のご祈祷をしてもらいたいと思う人もいらっしゃるでしょう。

「お腹帯はお守りであり、神様にお入りいただくという由来上、合成繊維のものはあまり好ましくありません。また神道の理念上、人間の都合に合わせたことはなかなかできにくいので、ガードル等のご祈祷はやっていません。」(有馬さん)

「水天宮」の安産祈願情報はこちら

 

安産祈願で有名な全国各地の神社やお寺をご紹介します

  • 北海道神宮(北海道札幌市)
  • 定義如来 西方寺(宮城県仙台市)
  • 水天宮(東京都中央区)
  • 子安神社(東京都八王子市)
  • 横濱 水天宮(神奈川県横浜市)
  • 大本山 中山寺(兵庫県宝塚市) 
  • 全国総本宮 水天宮(福岡県久留米市)

 

ニンプス編集部からのプチ情報

●ご祈祷の待ち時間について

戌の日のなかでも、とくに週末や大安は混み合っているようで、長い行列ができることもしばしば。 ご祈祷できる時間は当日でないとわかりませんが、混雑している日でおおむね1時間前後のようです。暑い日・寒い日はお気をつけてください。
戌の日以外に行列ができることは、ほぼありません。
(11月3日の七五三シーズンやお正月を除く)

 

【お話を伺ったのは】
東京日本橋にある水天宮権禰宜(ごんねぎ)の有馬 真理江さん。

 

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