一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)
管理栄養士
全国約1000名の管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やヘルスケア事業に取り組む企業や法人の事業サポートやコンサルティング、管理栄養士の人材育成を行っている。
情緒不安定のワケはセロトニン不足
赤ちゃんが産まれて幸せいっぱい。子育ても家事もはりきってがんばろうと思っているのに、ふいに不安な気持ちになったり、訳もなく涙が出たりして。そんな自分自身に戸惑うママが少なくありません。
原因は、気持ちのアップダウンに関係しているセロトニンという脳内神経物質の不足。
これはセロトニンの分泌に関わっていた女性ホルモン、エストロゲンの分泌が出産を機に急激に低下してしまうせいで起こります。
このセロトニン不足に慣れない育児や睡眠不足などによる疲労が加わり、産後の女性は情緒不安定になりがちなのです。
エネルギーをチャージして、乗り越えよう
心を安定させてくれるセロトニンを増やすために、原料となる必須アミノ酸「トリプトファン」を食事で補いましょう。トリプトファンは大豆製品、バナナ、ナッツ、牛乳やアボカドなどに多く含まれています。
産後の情緒不安定の多くは、一時的なもので時間とともに落ち着きますが、なかなか改善しない場合には、産後の健診の際などに相談しましょう。
産後しばらくは体がまだ元に戻らず、子育てはわからないことばかり。ママは目が回るようだと思います。パパと力を合わせ、できれば赤ちゃんの祖父母などにもサポートしてもらいましょう。くれぐれも無理をしすぎないよう、適度に休憩をとりながら、赤ちゃんとの暮らしを楽しんでくださいね。