この記事を監修したのは
諸隈誠一先生
医師、医学博士/九州大学大学院医学研究院 保健学部門 教授/日本赤ちゃん学会理事
1996年九州大学医学部医学科卒業。2018年4月、同大学大学院医学研究院保健学部門教授に就任。
一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)
管理栄養士
全国約1000名の管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やヘルスケア事業に取り組む企業や法人の事業サポートやコンサルティング、管理栄養士の人材育成を行う。
授乳中に飲める薬もあります
授乳中のカゼ、頭痛や腰痛、貧血…ママが体調を崩すと、赤ちゃんのお世話が大変ですね。授乳中は口にするものにデリケートになりますが、薬は特に授乳中はNGと考えているママが多いのではないでしょうか。
たしかに、ママが服用した薬は母乳に混ざりますので、その母乳を飲んだ赤ちゃんは少量ですが薬を飲むことになります。しかし、ほとんどの薬は母乳に移行する量はごくわずかです。
厚生労働省事業でも「妊娠と薬情報センター」が開設され、授乳中の相談も行われています。その中にも「お薬を飲んでいるお母さんが必ずしも母乳をあげることを諦めなくてはいけないわけではないですし、また母乳をあげるために必ずしもお薬をやめる必要はありません。」(一部抜粋)と記されています。
医師または薬剤師に相談を
授乳中の薬は、できれば病院で授乳中と伝え、医師に処方してもらうのがよいでしょう。
病気や症状にもよりますが、授乳中に飲んでも赤ちゃんへの大きな影響はないとされている薬を処方してもらうことができます。
市販薬も自己判断で飲まずに、医師または薬剤師に確認をとりましょう。
必要に応じて授乳中でも使える薬を活用しながら、楽しく母乳育児ができるようにしたいですね。