一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)
管理栄養士
全国約1000名の管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やヘルスケア事業に取り組む企業や法人の事業サポートやコンサルティング、管理栄養士の人材育成を行っている。
食べないものがあっても、あまり悩まずに
離乳食が進んでくると、よく食べるものと食べないものが出てきたり、食べる日と食べない日があったりして、ママは毎日奮闘されていることでしょう。今回は好き嫌いで離乳食が進まない、栄養不足が心配というお悩みにお答えします。
はじめにお伝えしたいのは、母子手帳の成長曲線に沿って体重・身長の増加があれば、好き嫌いがあってもあまり心配しないでください。離乳食の時期は、赤ちゃんはまだ母乳やミルクからも栄養分をとっています。
そして赤ちゃんはまだ気持ちを言葉で伝えられません。見た目が嫌・味が嫌・食感が嫌など、赤ちゃんなりの理由がきっとあるのでしょうが、それを理解してあげるのは難しいときですね。
無理に食べさせたり、ママがイライラしたりすることで、赤ちゃんが食事の時間を嫌いになるのは避けたいところです。
まずは、赤ちゃんとママやパパ、ご家族で楽しい食卓を囲む時間を大切にしましょう。
離乳食は、食事の練習
実際には、野菜自体の味が好きという赤ちゃんのほうが少ないと思いますが、野菜が大好きでサラダをパクパク食べるという他の赤ちゃんを見てうらやましいと思ったり、自分は食育が出来ていないと落ち込んだりするのは、やめましょう。
出汁の味を少し濃くする・おかゆに混ぜて野菜の味を消すといった工夫をするのも一つの方法ですが、これからだんだんと食べられるものが増えるにつれて、きっと赤ちゃんが好きな野菜も出てくるでしょう。ジャガイモやサツマイモ、コーンなど、甘みがある野菜は人気が高いようです。
もし一つ一つの食材だと嫌がるときには、たまには味をミックスさせた食事でもいいのです。
ホットケーキにママが食べさせたい野菜を少し混ぜて焼いて、おやつ感覚で手づかみで食べるなんていうのも楽しいかもしれません。色々な味を覚えて、いつか食べるって楽しいなと感じて欲しいですね。
離乳食は、咀嚼や飲み込むといった練習の時期でもあります。焦らず、ゆっくり進みましょう。
食べものの好き嫌いでひとつ気をつけたいのは、砂糖や油のとりすぎです。離乳食が進むと食事の合間におやつを食べるようになりますが、味の濃いお菓子に慣れると、薄味の食事を嫌がる場合があります。お菓子は適度に与えるようにしてください。