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産後の食事と離乳食

【管理栄養士監修】離乳食ぜんぶ、ベビーフードでもいい?

一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)

管理栄養士

全国約1000名の管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やヘルスケア事業に取り組む企業や法人の事業サポートやコンサルティング、管理栄養士の人材育成を行っている。

 

上手に使いたいベビーフード

 

市販のベビーフードは品ぞろえもさまざまで、見ていても楽しくなりますね。適度に離乳食にとり入れることで家族の時間を増やし、食事の楽しさを広げるきっかけにもなると思います。

ママの体調が悪いときや外出時などには、どんどん活用して欲しいのですが、毎食これらの市販品を赤ちゃんに与えてもいいのでしょうか。

市販のベビーフードは栄養バランスも計算されていますし、与えることに問題はありません。
ただ、市販のものはいつも同じ味・同じ食感に作られていますが、手作りは食材の切り方などによっても食感や味の違いが感じられ、味覚や舌の感覚の発達にいいようです。

また、市販のベビーフードの中には味付けが濃い目のものもあるので、味はママが確認しましょう。味が濃いものに慣れてしまうと、家で作った食事を嫌がるようになる場合もあります。

 

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子どもの成長に合わせることが大切

 

特に考えてもらいたいのは、子どもの成長は個々それぞれであるということです。
市販の離乳食には月齢の目安が記載されていますが、離乳食には成長に合わせた段階があります。

・ ゴックン期(生後5、6ヶ月)…飲み込む練習。離乳食は、滑らかにすりつぶした状態
・ モグモグ期(生後7、8ヶ月)…舌が上下に動くようになる。離乳食は、舌で潰せる固さ
・ カミカミ期(生後9、11ヶ月)…舌が上下、左右に動くようになる。離乳食は、歯茎で潰せる固さ
・ ぱくぱく期(生後12〜18ヶ月)…舌は、自由自在に動く。離乳食は、歯茎で噛める固さ

このように成長に合わせて変化をつけますが、成長スピードが速く、離乳食の進みが早い子どももいれば、ゆっくり成長していく子どももいます。
月齢だけでなく、一人ひとりの子どもの成長をみながら進めていく必要があるのです。

よく食べるからといって同じ種類のベビーフードを買いだめしてしまうと、成長のスピードに合わなくなってしまうおそれが。栄養素の偏りも心配ですね。

また、ベビーフードはアレルギーのある食品が入っていないかを確かめて購入する必要があります。はじめての食品が入っているものは、外出時や旅行時には避けましょう。

最後に、母子手帳の成長曲線に沿って子どもの身長・体重の増加があるか、ときどき確認することも大切です。増加が見られない場合には、食事を見直す必要があります。

 

 

 

 

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