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産後の食事と離乳食

【管理栄養士監修】フォローアップミルクって必要?

一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)

管理栄養士

全国約1000名の管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やヘルスケア事業に取り組む企業や法人の事業サポートやコンサルティング、管理栄養士の人材育成を行っている。

 

幼児期に不足しがちな鉄分・カルシウムがとれる

 

赤ちゃんが生後9ヶ月から飲ませることができる「フォローアップミルク」。
生後すぐからのミルクの次に、月齢に合わせてステップアップするものととらえている人も多いようです。

でも生後9ヶ月になったから誰もが、ミルクをフォローアップミルクに切り替えるというわけでもありません。フォローアップミルクには、どのような役割があるのでしょうか。

厚生労働省から出されている「授乳・離乳の支援ガイド」には、「フォローアップミルクは、母乳または育児ミルクの代替え品ではない」と記載されています。フォローアップミルクの発祥はヨーロッパで、牛乳の代替え品として開発されました。日本では1975年から発売され、やはり、牛乳の代替え品という位置付けです。

フォローアップミルクは、基本的には離乳食から栄養をとれるようになってから、不足しがちな栄養を補うために飲むというのが正しい使い方。幼児期にかけてしっかりとりたい鉄分やカルシウムが、牛乳やミルクと比較してもたくさん含まれています。

 

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飲ませるときのポイント

 

ただし、注意点もあります。フォローアップミルクには生後すぐからのミルクには添加が許可されている亜鉛や銅は入っていません。
ですから、母乳やミルクからの栄養が必要な生後9ヶ月以前に、かわりにフォローアップミルクを与えてしまうと亜鉛欠乏になるおそれも。

また早産などで小さく生まれた赤ちゃん、あるいは離乳食があまり進んでいない赤ちゃんの場合には、フォローアップミルクへ切り替えは健診の際などに医師に相談してからにしましょう。

赤ちゃん用というイメージが強いかもしれませんが、3歳頃までの成長をサポートするために作られているフォローアップミルク。離乳食の合間に飲ませるだけでなく、牛乳のかわりに料理に使うのもおすすめです。

 

 

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