一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)
管理栄養士
全国約1000名の管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やヘルスケア事業に取り組む企業や法人の事業サポートやコンサルティング、管理栄養士の人材育成を行っている。
一晩ほうっておくだけでOK
本格的なだしをとるのは手間がかかると思いがち。離乳食にぴったりのおいしいだしを、簡単にとる方法をご紹介します。
昆布や干し椎茸は水につけて、冷蔵庫に入れて一晩置けばだしをとることができます。
だしをとった後の昆布や干し椎茸をとり出して、ひと煮立ちさせてから使いましょう。
昆布だしは他のだしに比べ旨味のバランスが母乳に近く、グルタミン酸が豊富に含まれているのが特徴。離乳食にはぴったりです。
また、野菜だしは離乳食をつくるついでに一緒にとれるのでおすすめ。
野菜をゆでた煮汁だけを一つの鍋に集めておいて、さらに少し煮詰めればできあがります。
ただし、青菜のゆで汁はアクが強いので使用しないようにしましょう。
だしはつくり置きが便利
だしはまとめてつくって、製氷皿を使って小分けに冷凍すると便利です。しっかり凍ったらジップロックなどに移しかえて保存。こうしておけばにおい移りも比較的防ぐことができ、使いたいときに使いたい分だけとり出すことができます。
冷凍しただしは、1~2週間くらいを目安に使い切りましょう。残ったら大人の食事に使ってもいいですし、だしは1種類より何種類か合わせて使うとよりおいしくなります。ぜひ試してみてください。
最後にだしの濃さについて。離乳食にはどのくらいがちょうどいいのか迷う方も多いようです。きまりはありませんが、例えば昆布であれば4~6gにカットしたものに、500mlの水で十分なだしがとれます。
離乳食後期になったら煮干しのだしも使えます。煮干しは作る過程で塩水につけてから乾燥させているので、塩分が強くないかをみて調整するようにしましょう。
はらわたや頭をとり除いたら、昆布と同じように水につけておけばOKです。