一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)
管理栄養士
全国約1000名の管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やヘルスケア事業に取り組む企業や法人の事業サポートやコンサルティング、管理栄養士の人材育成を行っている。
食べものと母乳の関係
こってりしたものを食べると母乳がつまる、ドロドロのまずい母乳になる、といった話を耳にしたことのあるママも多いはず。授乳中はケーキやチョコレート、焼肉や天ぷらも、がまんしたほうがいいのでしょうか?
脂肪摂取と乳管閉塞がどのように関係しているのかを研究した論文は、実はほとんどありません。
また、授乳中に油っぽいものを控えるような食事指導は、欧米では全く行われていません。
脂肪も大切な栄養源。授乳中も適切に脂肪を摂取する必要があります。ただし食べすぎには気をつけて。健康のためには、脂肪に限らずなんでもとりすぎはよくありません。
偏った食事が原因で太りすぎたり、病気になってしまったりしては困ります。
脂肪の摂取は、1日の総エネルギー量の20%以上30%未満が望ましいとされています。これは、授乳をしていても摂取基準にプラスマイナスはありません。
母乳がつまるのを避けるには
母乳(乳管)がつまるのを避けるには、赤ちゃんに上手におっぱいを吸ってもらい、たっぷり飲んでもらうことです。出産した病院や母乳外来などで、乳頭・乳輪の含ませ方、赤ちゃんの抱き方のコツを教わりましょう。
ケーキにチョコレート、焼肉、天ぷら…いずれも、極端に避ける必要はありません。バランスのよい食事をとりつつ、授乳ライフを楽しみましょう。