一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)
管理栄養士
全国約1000名の管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やヘルスケア事業に取り組む企業や法人の事業サポートやコンサルティング、管理栄養士の人材育成を行っている。
どちらも証明はされていない
おもちを食べると母乳がよく出るという説と、母乳がつまるという説とがあって、お正月などは悩んでしまうママも多いはず。
同じく油っぽいもの、甘いものを食べると母乳がつまるという説もしばしば、授乳中のママたちの間で話題になるようですが、実際には、食べものと母乳の関係を研究した論文はほとんどありません。
そのため、おもちと母乳の関係も、実ははっきりと証明はされていないのです。
大事なのは、バランスのよい食事
日本では、授乳中に食事指導を受けたという話も聞きますが、すでに欧米では、授乳中の食事への指導は行われていません。
基本的には授乳中だからといって何かをたくさん食べたほうがよいということはありません。偏った食事で病気になってしまったりしては本末転倒です。まずはバランスよく栄養をとることを意識しましょう。
心がけるとしたら授乳中は鉄分が足りなくなりやすいので、鉄分の補給できる食事、そして母乳に水分が使われるので、水分補給は大切です。
妊娠、出産、そして子育てと慣れない日々、周囲の体験談に助けられることもあるはず。でも、振り回されてストレスをためてしまったり、母乳育児をやめたくなったりしては残念。ママと赤ちゃんが笑って過ごせるよう、楽しく食事をとりましょう。