この記事を監修したのは
浅井貴子先生
助産師/マタニティアロマセラピスト
大学病院、未熟児センター勤務を経て、現在は母親学級、育児相談、新生児訪問などを行う。妊婦さん向けのプレママ★アロマ教室を長年開講し産前、産後のアロマケアに定評。助産師のメディカル知識を活かした妊婦水泳&マタニティアクアビクスの専門家でもある。
妊娠中のママの体の中ではもうすでに、乳腺が発達して母乳を作る準備がすすんでいるんですって。妊娠後期(28週)になったら、母乳育児に備えておっぱいマッサージをはじめてみませんか。
助産師の浅井貴子先生直伝のこちらのマッサージは、出産後、母乳不足が気になるときにも役立つそう。覚えておいて損はありませんので、ぜひお試しを。
母乳のための
おっぱい(基底部)マッサージ
おっぱいのつけ根の部分を動かして血行を良くし、母乳の分泌を促すマッサージです。入浴の前や、湯船の中でおこなうのがおすすめ。
*このマッサージは妊娠後期(28週)になってからはじめてください。
*おなかの張りがある方、切迫早産など体調に不安のある方は主治医の指示に従ってください。
マッサージの手順:
1.横から
右の手のひらと広げた指とで、ボールをつかむように左のおっぱいを持ちます。
左手の母指球をおっぱいの上部にあてて、右側へ押します。
おっぱいのつけ根(基底部)をほぐすように、右へ4~5回押してマッサージします。
*痛いときは左手をもっと外側からあててみましょう。
2.斜めから
右手を下にずらし、小指側をおっぱいの外側斜め下にあてます。
左手は右手の下にあて、力を入れる点(図)に注意しながら、右の肩に向かって斜め45℃の方向に押すようにします。
右斜め上に4~5回押してマッサージします。
*右の手のひらでおっぱいをつぶさないように気をつけて。
3.下から上へ
右の手のひらの小指側をおっぱいの下側にあてます。左手は右手の下から添えるようにして、おっぱいを真上にすくいあげるようにします。
下から上へ、4~5回押してマッサージします。
*前から手のひらが見えるくらいがちょうどよい位置です。
4.右側も同様に
右のおっぱいも、手を逆にして同様にマッサージしましょう。
慣れれば1~2分で気軽にできるマッサージです。続けることで血行のよい、ふわふわやわらかなおっぱいに。母乳育児をしやすいおっぱいへと準備をしていきましょう。