この記事を監修したのは
諸隈誠一先生
医師、医学博士/九州大学大学院医学研究院 保健学部門 教授/日本赤ちゃん学会理事
1996年九州大学医学部医学科卒業。2006年4月より九州大学病院助教、2010年6月より同大学病院産科婦人科特任准教授、2011年1月より同大学環境発達医学研究センター特任准教授、2018年4月同大学大学院医学研究院保健学部門教授。
妊娠中のかたは特に気になる「新型コロナウイルス」ですが、ニュースなどではなかなか妊産婦向けの情報が出てきません。
そこで、産科医の諸隈誠一先生と、手指のアルコール消毒のプロフェッショナル企業、サラヤ株式会社さんに、妊婦さんがいまできる予防について伺いました。
(※4/1 日本産婦人科感染症学会のリンク先を更新しました)
基本は、手洗い・アルコール消毒・うがい・マスク
「新型コロナウイルス」について、残念ながら詳細はまだわかっていません。妊婦さんが罹った場合についても同様で、まだよくわかっておらず、ワクチンや治療薬がないというのが現状です。
つまり、いま妊産婦さんができることは「予防」となります。
予防に有効なのは、
- 手を洗う
- 手をアルコールで消毒する
- うがいをする
- マスクをつける
ことです。
マスクは効果の賛否もありますが、まったく意味がないわけではありません。また、可能であれば妊産婦さんはこの時期、人混みをなるべく避けたほうが無難です。
「新型コロナウイルス」に限らず、インフルエンザなども妊産婦さんにとってリスクのひとつ。手洗い・アルコール消毒・うがい・マスク・そして人混みをできれば避けることは、インフルエンザの予防にも有効です。
なお、妊娠中の方に向けた詳しい情報は、「⽇本産婦⼈科感染症学会」のサイトに“新型コロナウイルス感染症について 妊娠中ならびに妊娠を希望される方へ 第8版(3月31日)"というお知らせ記事があります。こちらも併せてご覧ください。
手洗いのプロ!サラヤさんによる「正しい手洗い」
ここからは、手洗い・衛生商品のプロフェッショナル サラヤ株式会社さんに、正しい手洗いの方法と手指のアルコール消毒について教えていただきます。
正しい手洗い
正しい手の洗い方は下記のイラストをご覧ください。
手指のアルコール消毒、意味はあるの?
新型コロナウイルスは、アルコール消毒がエンベロープ(脂質性の膜)のあるウイルスの一種です。新型コロナウイルスのほか、インフルエンザウイルスもエンベロープウイルスです。エンベロープウイルスはアルコール消毒剤によりダメージを受けやすいため、手指のアルコール消毒が有効です。
正しいマスクのつけ方もおさらい!
マスクはつけ方がとても大切。おさらいしておきましょう。
- マスクのプリーツが下向きになるほうが「表(顔につかないほう)」です
- 装着したら、プリーツを開いて顎までしっかりガードしましょう
- 一度使ったマスクの「表」側にはウイルスがたくさんついています。表側を触った手は、しっかり洗うことが大切です
イラスト提供:サラヤ株式会社「新型コロナウイルス感染症とは?」より
なお、サラヤ株式会社にて新型コロナウイルスの最新情報や、関連情報(厚生労働省・内閣官房などからの提供情報)を掲載しています。随時更新されますので、こちらもチェックしてみてください。