この記事を監修したのは
竹内正人
医師(産科医)
地域、国、そして医療の枠を越えて、さまざまな取り組みを展開する行動派産科医。妊娠、出産などに関する著書多数。妊婦さんから絶大な支持を得ている。
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実は、産後セックスに乗り気になれないママ。でも2人目は欲しい…。そんなとき、パパとの距離を作らないコツは?
妊娠周辺期の女性の心と体に詳しい、産科医の竹内 正人先生に伺いました!
「その気になれない」ママは昼間に伝えてみて
お子さんが小さいうちは、授乳中に分泌されるプロラクチンという女性ホルモンの影響もあり、夜の授乳や夜泣きで寝不足だったりして、パパに誘われてもセックスする気持ちになれないというママもいると思います。
その場合は夜、パパに誘われてから「ダメ」と伝えるよりも、普段の会話の中でタイミングを見計らって、パパに自分の気持ちを伝えておくのがおすすめです。お互いに気持ちが落ち着いていて、調子がいい時を選んでくださいね。
というのは男性にとって体がその気になってから、つまり勃起してから断られるのは、とても辛いものなんです。その分パパも傷つきますし、感情的になってしまいがちだと思います。その結果、お互いに相手を責める気持ちになってしまうかもしれません。
また、ママも「その気になれない」のは産後の一時的なことかもしれないと知っておくことが大切です。やがて子育てが落ち着いて性欲が戻ったとき、2人目が欲しいと思った時に、パパとの間に大きな距離ができてしまっていたのでは、ママも困りますよね。
パパに心を開いて。きっと体も開きます
普段パパがしたい時には「ダメ」と断られることが多いのに、2人目が欲しいから「今夜がチャンス」とママからいわれても、複雑な気持ちになってしまうというパパもいます。
そんな風にママとパパの気持ちがすれ違ってしまったときは、普段のコミュニケーションをいつもより少し、ていねいにしてみてください。人間は社会的な動物。言葉を交わすことでふたりの距離を近づけることができるはずです。子どもが欲しいという気持ちをふたりで確認しあったり、性の話もできればいいですね。
そして、排卵日前後の2~3日は意識してお互いを思いやるようにしてみてください。
パパのいいところを見るようにする、パパからの思いやりは素直に受け止める。気持ちを開くことで、自然にママの体も開いていくと思います。
もし、今月妊娠しなかったとしても、思いやり貯金がきっと来月、次の周期に生きてくると思います。