この記事を監修したのは
赤木かん子先生
児童文学評論家
1984年に、子どものころに読んでタイトルや作者名を忘れてしまった本を探し出す「本の探偵」として本の世界にデビュー。以来、子どもの本や文化の紹介、ミステリーの紹介・書評などで活躍している
あらすじ…
三匹のこぐまのパパとママは、寝るときにはいつも「おやすみ、世界でいちばんかわいいこぐまたち」と言います。ある日、こぐまたちはパパとママは誰がいちばんかわいいのか知りたくなって…。
愛って増えるの、分けられるの?
ひとりっ子の場合はそういう面倒はあまり起こりませんが、きょうだいがいるとどうしても親のとりあいになりかねません。
くまのパパとママは3人きょうだいのこぐまたちに、毎晩寝る前に“おやすみ、世界で一番かわいいこぐまたち”といっていました。
ところがあるとき、こぐまたちは、あれ?パパとママは世界で一番っていってる……一番はひとりしかいないはずだよねぇ、それはだれのことなんだろう、と気がつき、とっても無邪気に聞いてきたのです。
僕たちの誰が一番好きなの?って……。
さあ、この難問を、パパとママがどう切り抜けたか……。
どうぞ、お楽しみください。
『パパとママのたからもの』
サム・マクブラットニィ/文 アニタ・ジェラーム/絵 小川 仁央/訳
評論社