この記事を監修したのは
加藤美穂子先生
JPIC(財)出版文化産業振興財団読書アドバイザー
絵本の楽しみや読み聞かせの大切さを伝える。
あらすじ…ページをめくるたびにいろんな動物が「ぴょーん」とはねる楽しい絵本。科学絵本の第一人者が描く動物たちのフォルムは正確で臨場感たっぷり。
思わず跳びはねたくなる絵本
かえるやねこなどの動物たちが、かまえて、思いっきりぴょーんと跳ぶだけのシンプルな絵本です。
読む時のポイントはめくるタイミング。ページに手をかけたとき、エネルギーを貯めるつもりで時間をちょっと置いて、ぴょーんと言いながら勢いよくめくると臨場感が出ます。あと、動物によってぴょーんの言い方を変えてみると断然楽しくなりますよ。例えばウサギはかろやかにふんわりと、ひよこはちっちゃな声でかわいらしく、ニワトリはばさばさと羽ばたく感じを出してとか。
動物の描写がリアルだからこそ、現実味が伝わるのでしょう。意味がわかってくるとどの子もまねをして、それはもう楽しそうに!ぴょんぴょんと跳び始めます。ベビーをお膝に乗せて、ぴょーんと跳ばせながら遊んでもいいですね。力のあるパパの出番です。
絵本の楽しいときを持てると、親子のコミュニケーションもぐっとよくなりますよ。
『ぴょーん』
まつおか たつひで 作/ポプラ社 819円(税込)