この記事を監修したのは
加藤美穂子先生
JPIC(財)出版文化産業振興財団読書アドバイザー
絵本の楽しみや読み聞かせの大切さを伝える。
《あらすじ》
遠い昔のある晩に天使があらわれて「うれしいことがおこりました」というのです。見に行くと、そこにはすやすや眠る赤ちゃんが!
クリスマスに読み聞かせたいとっておきの1冊
「クリスマスの時期が近づくと、なにかクリスマスの本を読んであげたいといろいろ探すのですが、小さい子たちに読めるような本は、なかなか見つかりません。何かおすすめはありますか?」という、相談をよく受けます。
たしかに、クリスマスの絵本は、宗教色が強く内容がむずかしかったり、お話が込み入っていて文が長かったりで、幼児に読んであげられるものは、ちょっと見つかりません。
かといって、ケーキ、プレゼント、サンタさんばかりでは、少々物足りない気がします。この本は、幼児向けに、クリスマスの意味をわかりやすく書いてある数少ない本といっていいでしょう。
クリスマスの意味が絵本から伝わってきます
明るくはっきりした色合いの、遠くからでもよく見える切り絵です。赤のバックに、緑のモミの木、黄色は、星やリボン、服など、ふんだんに使われていて、キラキラかがやく、明るい喜びに満ちた、クリスマスの雰囲気を演出しています。
動物や、花や木、お星さまや雲、地上のあらゆるものが、イエス様のお誕生を祝福しています。天使をはじめ、子どもたちの表情が、おだやかで、喜びにあふれて、クリスマスはイエス様のお誕生をお祝いする日であるという、本来の意味をきちんと伝えています。
どうぞ、すべての子どもたちが、喜びに満ちた、幸せなクリスマスを迎えられますように!