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赤ちゃんのお世話・寝かしつけ

医師監修:赤ちゃんの「良い睡眠」は2歳までに

この記事を監修したのは

豊浦麻記子先生

医師/小児科医/兵庫県立リハビリテーション中央病院子どもの睡眠と発達医療センター勤務

大阪府出身、神戸市在住、2児の母。2014年4月より「兵庫県立リハビリテーション中央病院子どもの睡眠と発達医療センター」に勤務。睡眠障害による不登校の子どもたちの治療および社会復帰を支援するほか、眠れない乳幼児の治療と家族のサポートにも力を注ぐ

赤ちゃんにとって良い睡眠とは、寝つき・寝起きがよく、朝までぐっすり眠れている状態です。どうすればよい睡眠になるのでしょう。前回に引き続き、睡眠のプロフェッショナルでもある小児科医の豊浦麻記子先生に伺いました。


人間の睡眠の2つのしくみ

まずは、人間の睡眠の2つのしくみについて説明します。

 

  1. 体内時計の力
    夜になったら眠くなる力。体内時計が弱いと寝つきが悪くなり、朝起きられません。
     
  2. 睡眠中枢の力
    ぐっすり眠る力。睡眠中枢が弱いと夜中に何度も目が覚めたり、朝早く目が覚めるのにその後眠れず、睡眠不足になってしまいます。

 

私たちは地球のリズムに合わせてここちよく生活していくため、生まれつき全身に体内時計を備えています。そして、健康な人は、脳の中枢の体内時計が全身の末梢の体内時計をコントロールし、同じ時刻で動くように管理しているのです。

 

赤ちゃんの体内時計

しかし、この体内時計は赤ちゃんのころから上手に働くわけではありません。

生まれたての赤ちゃんは、全身の体内時計がバラバラの時刻を刻んでしまっているので、ママとパパが協力して、赤ちゃんが2歳になるまでのあいだにきちんとした体内時計を育んであげることが必要です。少しずつ全身の時計がシンクロされ、赤ちゃんは昼夜のリズムがついてくるというわけです。

 

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体内時計の強い子どもに育てるためには、赤ちゃんに規則正しい生活リズムを身につけさせてあげることが大切。早く起きて早く寝る、朝昼晩おいしくご飯を食べる、昼間は太陽の光をたっぷりあびて体を動かす、夜は光をあびすぎない。こうした日々の習慣によって、バラバラにずれた体内時計はリセットされていきます。

 

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