赤ちゃんのスリープトレーニング

小児科医、助産師に聞く、赤ちゃんの睡眠のギモン

「夜間の授乳はいつまで?」「夜泣きの対処法は?」「抱っこでないと寝ません。トントンで寝かしつける方法は?」など、赤ちゃんの睡眠に関する疑問はつきません。パパやママたちが抱えるそうした疑問の数々に睡眠のプロフェッショナルでもある小児科医の豊浦麻記子先生、「赤ちゃん訪問」歴25年以上の助産師・浅井貴子先生がお答えします。

 

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Q1.赤ちゃんが寝やすい音楽や音はどのようなものですか?

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寝かしつけに必ずしも音や音楽は必要ありませんが、語りかけや読み聞かせ、子守唄など赤ちゃんが入眠儀式として落ち着く音であればよいと思います。

ちなみにうちの子はぐずった時に「涙そうそう」を聞くといつのまにか眠ってくれました。

 

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歌は元気な曲よりも交感神経を落ち着くような静かな子守歌のCDがよいでしょう。また、音楽ではなく重低音の連続音などもよいようです。

 

 

Q2. 夜泣きの対処法を教えてください。

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まずは赤ちゃんが夜ぐっすりと眠れるくらい遊べているかどうか、日中の様子を確認しましょう。生後半年が過ぎていればベビースイミングなどをすると、その日はよく眠れるという赤ちゃんが多いです。

 

 

Q3. SIDS(乳幼児突然死症候群)を防ぐ寝かせ方を知りたいです。

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1歳まではかたいマットレスの上にシーツを敷いて、あおむけに寝かせてください。さらに同じく1歳までは、親と同じ寝室で寝かせるようにしましょう。できれば赤ちゃんはベビーベッドに寝かせることをおすすめします。赤ちゃんを毛布でくるんだり、柔らかいものや寝具を近くに置いたりするのも避けましょう。

 

 

Q4. 妊娠中の母親の睡眠サイクルが赤ちゃんの体内時計に影響するそうですが、理想的な睡眠時間は何時から何時までで、トータル何時間くらいでしょうか? また夜間、2~3回トイレに起きるのですが、それは胎児の体内時計に影響はありますか?

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母親は理想的には22時までに就寝、遅くとも24時までに就寝するのがよいと考えています。また母親がトイレで夜間覚醒してしまうことは仕方がないことです。胎児への影響についてはわかっていません。

 

 

Q5. 今は抱っこしたりユラユラしたりしないと寝付きません。背中トントンで寝てくれたら…と思いつつも、なかなかうまくいかないのですが、こうした状況は無理にネントレ(ねんねトレーニング)をしなくても、月齢が上がるにつれて改善されるのでしょうか?

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寝かそうと思うほど寝てくれないのが子どもです。ケースバイケースですが、ゆらゆらしたほうが赤ちゃんが寝やすいようであれば、しばらくその方法でやってみてください。お母さんが大変であれば、自動で動く赤ちゃん用のベッドなども利用してみましょう。ハイハイが始まって運動量が上がると、かなり寝やすくなりますのでネントレは無理にしなくても大丈夫です。

 

 

Q6. 基本的には7時起床にしたいのですが、5時頃ニコニコで起きてしまうことがよくあります。この場合は再度頑張って寝かしつけるべきでしょうか? それとも一緒に起きるべきでしょうか?

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まずは頑張って寝かしつけてみましょう。どうしても寝てくれない場合は起きて、その日は早めに就寝するなどで調整してください。特に夏は朝日がまぶしくて起きてしまう赤ちゃんも多いので、部屋に遮光カーテンをとりつけ、7時にカーテンを開けるようにするなどの工夫もよいかもしれません。

 

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朝の5時だとママが寝たふりをしているとそのまま寝てしまう赤ちゃんもいます。しかし、夜寝るのが早い赤ちゃんだと覚醒して遊び回ってしまうことも。それでも朝8時ぐらいになると赤ちゃんはまた眠たくなることが多いです。その時にママも横になりましょう。

 

 

Q7. 赤ちゃんの睡眠は10時間とありますが、夜は4~5時間しかまとまって寝ません(月齢は3カ月です)。4~5時間しか寝ないのは、日中の運動不足のためでしょうか? もしもこの月齢ではまだ5時間くらいしかまとまって寝ないのであれば、何時に寝かせたらよいのでしょうか?

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乳児の就寝時間は20時前後を目安に寝かせてください。夜泣きや夜間覚醒は生理的なリズムですので、自力で再入眠できるか少し待ってみましょう。眠れなければ背中をトントンするか、どうしてもだめなら抱っこをしましょう。生後3ヶ月ですと、まだ夜間も授乳のある場合が多いですが、授乳以外で眠れる方法も身につけたほうが自分で寝付く力を早く育むことができます。また赤ちゃんは16時以降に昼寝をしてしまうと夜、寝付きにくくなります。

乳幼児で夜間睡眠が8時間以下、夜間覚醒が多く再入眠に30分以上かかる、早朝覚醒があり再入眠できないといった場合は、眠る力(睡眠持続力)が弱いことや感覚過敏(聴覚、触覚)などが考えられます。日中、外遊びをしたり赤ちゃんの好奇心をたっぷり満たしてあげたりすると、疲れが眠気になって睡眠が持続しやすくなり、補うことができるかもしれません。

 

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Profile 【監修者】小児科医 豊浦麻記子先生

豊浦麻記子先生

大阪府出身、神戸市在住、2児の母。福井医科大学卒業後、東京女子医科大学、沖縄県立中部病院勤務を経て、2014年4月より「兵庫県立リハビリテーション中央病院子どもの睡眠と発達医療センター」に勤務。睡眠障害による不登校の子どもたちの治療および社会復帰を支援するほか、眠れない乳幼児の治療と家族のサポートにも力を注ぐ

 

 

Profile 【監修者】助産師 浅井貴子先生

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「赤ちゃん訪問」歴25年以上のキャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3ヶ月児の育児のアドバイスや母乳育児指導を実施。世田谷区立産後ケアセンターでボディーケア責任者を務めるほか、またベビーマッサージや妊婦さん向けのセミナーの講師も多数。また、助産師の知識を活かした、妊婦水泳やマタニティーアクアビクスの専門家でもある。 

 


  山本 尚恵

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