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妊娠中の食事

妊婦はうなぎやレバーがNG?【医師・管理栄養士監修】

この記事を監修したのは

諸隈誠一先生

医師、医学博士/九州大学大学院医学研究院 保健学部門 教授/日本赤ちゃん学会理事

1996年九州大学医学部医学科卒業。2018年4月、同大学大学院医学研究院保健学部門教授に就任。

一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)

管理栄養士

全国約1000名の管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やヘルスケア事業に取り組む企業や法人の事業サポートやコンサルティング、管理栄養士の人材育成を行う。

 

Q:妊娠中は、鰻(うなぎ)やレバーを避けたほうがいいって本当?

妊婦さんは、うなぎやレバーを避けたほうがいいって聞いたのですが、これって本当? それとも迷信?

 

 

A:時々食べる程度なら、問題ありません。

内閣府食品安全委員会がまとめた報告書によると、催奇形性のリスクが高くなるため、「妊娠3ヶ月以内または妊娠を希望される女性がビタミンAを1日5000IU(1500μgRE/日)以上、過剰に継続的に摂取することは禁忌」とされています。

こういった報告を受けて厚生労働省は、妊娠3ヶ月以内または妊娠を希望する女性は、「妊婦の推奨量」である約2230IU(670μgRE/日)よりも多く取りすぎないよう、呼びかけています。

ちなみに、厚生労働省が毎年国民の栄養状態を知るために行っている全国調査である国民健康・栄養調査結果(平成18年度)によると、20~29歳の成人女性のビタミンAの摂取量は平均521μgRE/日、30~49歳の成人女性は平均556μgRE/日。
いろいろな食材をバランスよく食べるように心がけていれば、ビタミンAを過剰摂取することは無い、ということがわかっています。

 

 

食べ過ぎ、飲み過ぎに注意!

注意すべきなのはサプリメントからの(知らず知らずに)過剰摂取や、ビタミンAを多く含む食材を長期的に(!)偏って食べ続けてしまうことです。

とはいうものの、ビタミンAが不足すると、免疫系の機能が低下し、皮膚や眼球の表面が乾燥しやすくなるなどの影響が見られるようになるため、偏らずにバランスよく食べることが重要といえます。

 

妊娠中に食べてOK・NGのウソほんと

 

 

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